スポーツウェアの選び方:ランニングウェア編

暑い夏が終わって、スポーツの秋がやってきました!
ご近所や公園でランナーを見かける機会が増えてきたのではないでしょうか。
ジョギング・ランニングはからだひとつで始めることができるスポーツですが、機能性とファッション性が高いウェアがあれば走り出すのが楽しくなるはず。

ランニング初心者におすすめの最初に揃えたいウェアをご紹介します。

ランニングに欠かせないウェアとは?


まずはランニングに欠かすことができないウェアとアイテムをチェックしておきましょう。

【必須アイテム】
・ランニングシャツ
・ランニングパンツ(ランパン)
・スポーツブラ(女性)
・ランニングシューズ

【お好みで用意したいアイテム】
・キャップやサンバイザー
・スポーツタイツ
・スポーツソックス
・スポーツインナー
・サングラス

【季節で用意するアイテム】
▼夏場
・薄手のアームスリーブ

▼冬場
・冬用アームスリーブ
・グローブ
・ネックゲイター
・ウインドシェル

そんなにいろいろ必要なの?と思われるかもしれませんが、最初はシャツ・パンツ・シューズだけで大丈夫。
逆に真冬はさらに防寒アイテムが必要になりますし、ランニングポーチやリュックもあると便利なので、最初から全部そろえるのは難しいのです。
走り始めたら自分に必要なアイテムがわかってくると思いますので、まずは最低限を準備して今日にでも走り出しましょう!

 

ランニングシャツの選び方


ランニングシャツはぜひ用意したいトップスです。
一般的なランニングシャツは「ポリエステル100%」で作られています。
ランニングシャツとタウンファッション向けのシャツの違いは、速乾性・吸放湿性・風通しの良さなどの機能性です。
ランニングは真冬でもしっかりと汗をかくスポーツなので、暑さや蒸れがこもってしまうとすぐに疲労してしまい思うように走れません。ランニングシャツは「長時間走る」ということに特化してデザインしてあり、ウェアの中を風が通る、汗を素早く吸収・放出するなどの機能に優れているのです。

綿のTシャツじゃ走れないの?

綿のTシャツでも走ることはできるのですが、すぐに汗びっしょりになってウェアが重くなります。
綿は汗をよく吸ってくれるのですが放湿性が弱いため乾きが悪く、夏場は不快で走りにくく、冬場は汗で体が冷えてしまいます。

半袖とノースリーブはどっちがいい?

マラソン大会や箱根駅伝を見ていると、ノースリーブで走っている選手ばかりですよね。市民ランナー向けのノースリーブもありますが、最初の1枚は速乾Tシャツなどの半袖Tシャツをおすすめします。
肩の日焼け防止になりますし、真夏でもアームスリーブとあわせれば腕全体を覆うことができるので暑さを軽減できます。
冬でも走り始めるとウインドシェルが要らなくなるくらい暑くなるので、半そでランニングシャツは1年中使えるマストアイテムです。
モチベーションが上がるように、お好きなスポーツブランドのランニングシャツを探してみて下さい。

 

ランニングパンツ(ランパン)の選び方


ランニングパンツ(ランパン)も軽量で風通し良く作られています。
ショートパンツ、ハーフパンツ、ロングパンツがありお好みで選べるのですが、ボトムスをどの組み合わせにしたいかで選ぶアイテムが変わってきます。

ショートパンツ+スポーツタイツ

ショートパンツは1枚で走ることができますし、下着をつけずに着用できるインナーパンツがついているものもあります。


ただ、日本の女性ランナーでショートパンツ1枚で走っている人は少ないです。
男性ランナーも走り慣れている人が身軽なショートパンツを着用している印象があり、ショートパンツにはかなり多くのランナーがスポーツタイツを合わせているように感じます。

ランニング用のスポーツタイツは着圧(コンプレッション)になっていて、足の疲労を軽減したり、筋肉の余計なブレを防いで走りをサポートする、股関節やひざ関節を安定させる・・・などと言われていますが、その一方で着圧によって血流が悪くなる、ふくらはぎにあるポンプ機能の働きを阻害するなどとも言われています。
実際、トップアスリートはランニングタイツを履いていませんよね。

ただ、ここまで考える必要があるのは高速レースを走りきるくらい走力がついてからで良いと思います。
まずはいろんなランナーのウェアをチェックして、かっこいいと思ったもの、かわいいと思ったものをファッション的に取り入れて、走りやすいウェアを見つけていきましょう。

ハーフパンツは男性ランナーに多い

ひざ丈のハーフパンツは男性ランナーに多いように感じます。
ボディラインを気にせず1枚で履けて、風通しが良いところも選ばれている理由かもしれません。

女性ランナーのハーフパンツ愛用者はあまり見かけない気がします。
ふくらはぎがドン!と出てしまうので見た目も日焼けも気になりますし、どちらかというとショートパンツ+タイツかロングパンツ1枚の方がすっきり見えやすいからという理由もありそうです。

ロングパンツは冬のランニングに最適

ランニング向けのロングパンツは防寒防風に優れているので、冬場に活躍します。
ただ、どうしても汗や熱がこもりやすくなり冬場以外には積極的に履きたいと感じにくいため、最初の1枚には向いていません。
寒さで走りにくくなってきたときに検討すると良いでしょう。

マルチポケットパンツで身軽に走り出そう!

なお、どのパンツにする場合でも、「マルチポケットパンツ」をおすすめします。
マルチポケットパンツはランパンのウエスト1周すべてにメッシュポケットがついているパンツのこと。鍵、スマホ、小銭などを入れて走ることができるのでポーチ不要で手ぶらで走ることができます。

商品名としては、
▼THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス):フライウェイトレーシングショーツ

出展:THE NORTH FACE
ノベルティフリーランショーツ、エンデュリスレーシングショーツなど。

▼ミズノ
ランニングマルチポケットパンツ:
出展:ミズノ公式オンライン

などがあります。

 

スポーツブラも最初にそろえておきましょう

スポーツブラはバストの揺れを抑えるための必須アイテム。
走り慣れてからではなく最初から着用することをおすすめします。
女性のバストのやわらかく揺れる部分には筋肉がありません。支えているのはクーパー靭帯という結合組織なのですが、ランニングの刺激によって伸びてしまうと言われています。
バストの垂れを少しでも予防するためにもスポーツブラの着用が望ましいのです。

スポーツブラにはソフトタイプ、ハードタイプなどがありますが、走るときにはハードタイプが良いでしょう。ソフトタイプはヨガやピラティスなどの穏やかな動きに向いています。ランニング、バスケットボール、フットサルなどハードなスポーツにはサポート力が高いハードタイプが向いています。
しっかりとしたスポーツブラを用意しておきたいなら、「ワコール CW-X」の製品を探してみましょう。


出展:ワコール公式通販

CW-Xは「ワコール人間科学研究開発センター」開発のコンディショニングウェアブランドです。CW-Xの製品は筋肉疲労や体にかかる衝撃をウェアによって軽減・緩和できるようにデザインされていて、ランナーにも愛用者がたくさんいます。

 

ランニングウェア選びの注意点

初めてランニングウェアを選ぶときに気を付けておきたいことは2つあります。

安価なセットについて

Amazonなどでスポーツウェアを検索すると、6点セットで3,500円などの安価なセットが見つかります。
低価格重視な場合や走り慣れている人ならこれらでも良いのですが、初心者向けとなると注意したいこともあります。

ランニングは同じ動作を長時間繰り返すスポーツなので、ランニングウェアはそのあたりの機能性も考えてあります。腕振りでわきの下が擦れないように縫い目を整えてある、風通しを良くするためにベンチレーション設計になっている、タイツのクロッチが食い込みにくくなっているなど細かな配慮があるのです。
安価なセットウェアにはここまでの機能は期待できないので、すぐに着なくなってしまうこともあるかもしれません。
価格相応と割り切って購入してみて下さい。

試着をおすすめします

できればスポーツショップに行って試着をしてから購入しましょう。
ランニングシャツは体にフィットするデザインのものも多いのですが、同じサイズでもブランドによって着用感がかなり違います。
私の体感ではナイキは小さめ、アディダスはアイテムによってタイトだったりゆったりだったりバラつきがあるように感じます。

ランニングパンツもTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)とミズノでは、同じサイズでも着用感も長さも異なります。
ネットで購入できる時代ではありますが、ぜひ試着して自分のぴったりのウェアを見つけて下さい。