知れば知るほど魅力的。エルメスの歴史
HERMES(エルメス)は1873年にフランス・パリで設立されたブランドです。ティエリー・エルメス氏によって高級馬具工房としてスタートしたのがエルメスのはじまりです。
エルメスが製造する馬具は皇帝御用達の馬具職人として認められるほどとても質の高いもので、製造と小売の両方で成功していました。
しかし、時代は馬車から自動車産業に移り変わろうとする頃です。エルメス社は自動車産業の目覚ましい発展の中で馬車産業が衰退することを予見していました。そこで馬具だけでなく革を使ったバッグや小物などの皮革製品に事業を展開することにしました。これが見事に大成功して現在に至っています。
エルメスのおしゃれなロゴにも注目!
エルメスのロゴには現在も馬車と従者が描かれています。
このロゴには創設者であるティエリー・エルメス氏の想いが込められているんですよ。
ロゴに描かれているのは馬車と従者だけで、そこには御者がいません。
馬車がエルメスというブランドアイテム、従者がブランドを作りだす職人、空白の御者がエルメスを愛するユーザーを表現しています。
エルメスでは最高の素材を使って最高の職人が最高のブランドアイテムを作っていますが、それらをどう御すかは御者(ユーザー)次第、という想いが込められているのです。
馬具は購入したら一生使えるというものではなく日頃のメンテナンスは欠かせません。
エルメスが提案するバッグなどのアイテムも同じで、丁寧に扱ってお手入れを重ねれば長く長く愛用できるのです。
ブランドロゴに込められている意味を知ると、大切に使おうという気持ちになってきませんか?
エルメス シンボルカラーのオレンジはなぜ?
出展:HERMES
エルメスと言えば、オレンジのシンボルカラーも有名ですよね。
鮮やかなのに温かみもあるあのオレンジ色は、世界で使用されているパントン社の色見本にもない色なんです。
エルメスは創業初期からクリーム色の包装紙やボックスに製品を包んでいました。しかし、第二次世界大戦が勃発したことであらゆる物資が足りなくなってしまいます。エスメスもこの影響を大きく受けてしまい、いつも使っていたクリーム色の梱包材が入手できなくなってしまったのです。
梱包材を製造する業者は、物資を手に入れるのが困難な中で手元にある資材でなんとかボックスを作り続けます。このときに残っていたのがオレンジだったことから、オレンジボックスが使われるようになりました。最初は苦肉の策だったんですね。
終戦を迎え世の中が落ち着いて物資も滞りなく供給できるようになり、包装紙を元のクリーム色に戻すことも可能でした。しかしエルメスを愛していた多くのユーザーのオレンジが良いという声を受けて、エルメスは苦しい時代を一緒にくぐり抜けたオレンジを正式にシンボルカラーに認定します。
現在もオレンジボックスは質感、縁取り、ロゴなどを細かく変えながら、時代を超えて愛され続けています。
ちなみに、現在流通しているエルメスのボックスはフランスとイタリアの7つの紙器製作業者で製造されていて、ハイブランドらしく環境への配慮も徹底的に行われています。
梱包材は地球環境に優しい素材で作られていて、ボール紙は再生紙100%で製造されています。
梱包に使用される薄いシルクペーパーの原料は、持続可能な方法で管理されている森林から調達されています。
エルメスのバッグといえばコレ!
バーキン
バーキン(Birkin)はエルメスを代表するブランドバッグ。
非常に人気のあった「オータクロア」が改良されて、1984年に誕生したのがバーキンです。
エルメス・バーキンの誕生にもストーリーがあります。
当時のエルメスの社長であるジャン=ルイ・デュマ=エルメスが飛行機でフライトしていたときのこと。イギリスの人気女優であるジェーン・バーキンの隣の席になったのです。
そこでジェーン・バーキンが大きなバッグに荷物をたっぷり詰め込んでいる様子を目にします。これ、現代女性でもあるあるですよね!
ジャン=ルイ・デュマ=エルメスは、物をキレイに詰めることができるバッグを作りたいと発想を得ます。
そして誕生したのが「バーキン」です。バーキンはエルメスからジェーン・バーキンにプレゼントされ、一般販売も始まりました。
バーキンの魅力とは?
バーキンの魅力は、希少性とシンボリックであること。
カラー、素材などが異なるシリーズがあるのですが、いずれも見た目のデザインに変更はありません。(派生モデルにはデザインが異なるものもあります)
さらにどのバーキンも製造数はあまり多くなく、欲しくても買うことができないのです。長く作られ続けているトラディショナルなバッグでありながら、世界中に欲しい人がいるのに買うことができない。この希少性はバーキンがエルメスのシンボル的バッグである由縁です。
それから、実はバーキンは収納力に優れたバッグでもあります。もともと機能性も考えて作られているバッグなので、一番人気のサイズの「バーキン30」以上であれば日常的に持ち歩くものはたいてい入ります。
バーキンの種類
バーキンはサイズ展開が非常に豊富なのですが、クローゼットに保管しておくのではなく日常的に使うことを考えたら、おのずと使いやすいサイズが決まってきます。
バーキン25:幅25cm、高さ20 cm、奥行き13 cm
出展:GALLERY RARE
バーキン25は500mlペットボトルが横に収まるくらいのサイズ感。
手帳などのA5サイズが14.8cm×21.0cmですので、ペットボトルと手帳と小さめ化粧ポーチが入るくらいの小ぶりなバッグになりますね。
ハンドルが短いため腕にかけて持つよりも手に持った方がスマートかもしれません。特に冬場のコートの季節は腕に通すことはかなり厳しいでしょう。両手を開けることができないというところも購入時のポイントになりますね。
バーキン30:幅30cm、高さ22 cm、奥行き16 cm
出展:GALLERY RARE
バーキン30は日本人女性に人気のサイズです。
欧米人よりも小柄な日本人女性でも持ちやすいように考えて作られたとも言われているサイズで、背丈が小柄~普通くらいの女性にオススメ。
B5サイズの手帳が18.2cm×25.7cmですので、大判サイズの手帳が入るくらいのサイズになります。500mlサイズのペットボトルも立てて入れることができますよ。
タブレット端末も2022年に発売された「第10世代iPad(無印)10.9インチ」が高さ248.6 mm、幅179.5 mm奥行き7.0 mmなので、ほとんどのタブレット端末が入りますね。
ハンドルの長さもバーキン25より長めになっていて、腕にかけたときに窮屈感がありません。真冬に厚手のブランドダウンを着てもスマートに持つことができます。
ビジネスバッグにもなりますし、オフの日のおしゃれバッグにも最適なサイズで、ファーストバーキンとして一番人気があるのがこのバーキン30になります。
バーキン35:幅35cm、高さ25cm、奥行き18cm
出展:GALLERY RARE
バーキン35は男性が持ってもハマるくらいのやや大きめサイズになります。
収納力も抜群で、1泊、荷物少なめの2泊くらいの旅行の荷物なら入ります。セレブママの間ではマザーズバッグとして愛用している女性もいます。
ビジネスシーンではパソコンやA4サイズの書類、バインダー等を持ち歩くことが多い方に好まれています。
バーキン30とバーキン35で迷う方もいらっしゃると思いますが、この2つはぜひ実際に手に取って比較してみて下さいね。
バーキン35はバッグ自体に重さがあって、1㎏を超えているんです。
1kgのバッグに荷物を入れて腕にかけて持ったら、想像を超えた重さになっちゃった・・・ということもあります。
エルメスの魅力はまだまだいっぱい!
今回はバーキンの魅力についてご紹介しましたが、実は「バーキンが欲しいのに買えない」ということがよくあるんです。
その理由は2つあります。
ひとつは価格が高いこと!これはもう頑張るしかないですね(笑)
もうひとつは売っていないこと。バーキンはエルメス店舗に行っても店頭に並んでいるわけではありません。
正規店なのに買えないってどういうこと??と思われるかもしれませんが、大量生産ができないため需要に対して供給が間に合っていない状況なんです。
店舗に並んでもすぐに売れてしまうため在庫を抱えることはできず、さらにエルメスを愛用している顧客を優先して販売されてしまいます。
じゃあどうずればいいの??
次回は、エルメス バーキンを購入するには?というお話をしますね。
ご覧下さいましてありがとうございました!
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