知ってるようで知らないファッション用語。タンクトップとランニングの違いは?


 
「タンクトップとランニングってどう違うの?」
こう聞かれると、ビシッと答えることは難しいのではないでしょうか?
タンクトップとノースリーブも形は似てますよね。

よく使うけど、あまり違いが分かっていないファッション用語を解説していきます!

タンクトップとは?


タンクトップは袖がない形状で襟とアームホール(腕周り)が大きく開いた衣類です。
生地は伸縮性のあるニット、コットン、シルクなど、用途やデザインにあわせて様々なものが使われています。

タンクトップの由来は競泳水着と言われています。
昔、競泳に使われていた水着のことを「タンク・スーツ」と呼んでいて、このタンク・スーツの上部(トップス)のデザインと形が似ているからタンクトップと呼ばれるようになったのだそうです。

 

ランニングシャツとは?

ランニングシャツも形状はタンクトップと同じく、袖がなくアームホールが開いた形をしていますね。
ランニングシャツの由来は諸説あるのですが、90年代に、走ること(ランニング)の運動着としてこの形状の衣類が推奨されたからという理由があるようです。

 

ランニングはスポーツウェア、タンクトップはおしゃれ着


現在でもジョギング・ランニングの際に着用するタンクトップのことをランニングとかランニングウェアと呼ぶことがありますよね。(ややこしいですが)
スポーツウェアはデザインも重要ですがもっと大切なのが機能性です。ランニングは通気性が良く、汗を吸収・放出しやすい機能性の高い生地で作られているスポーツウェアで、タンクトップはファッション性が高いアイテムという見方もあります。

 

ランニング=男性用の下着?

男性向けの袖がなく襟とアームホールが大きく開いた下着・肌着もランニングと呼ばれています。
そのため、ランニングシャツは下着で、タンクトップはアウターウエアと言われることもあります。
タンクトップをランニングと言っても間違いではないのですが、お店で店員さんに聞いたりするときは気をつけたいですね!

 

ノースリーブとは?

ノースリーブは「no sleeve」なので、袖のない衣類の総称になります。
タンクトップもランニングも袖がない服なので、ノースリーブの衣類ということになります。

こちらもノースリーブです。

出展:ZOZOTOWN

ノースリーブが定義しているのは袖だけなので、襟の形や素材などはなんでもかまいません。
シルクのブラウスでも袖がなければノースリーブと呼んでOKですし、袖なしのスウェット素材のパーカーもノースリーブになります。

 

ノースリーブは和製英語

ノースリーブは日本では当たり前に通じる言葉ですが、実は和製英語なんです。そのため、英語圏では通用しません。
英語では袖がない衣類をsleeveless(スリーブレス)と言いますので誤用に注意しましょうね。

 

「ベアトップ」と「チューブトップ」

ここ数年、ベアトップ・チューブトップがとても流行っています。
若い世代の女の子が夏にチューブトップを1枚で着たり、大人女子がベアトップ型ワンピースを着こなす姿もとても素敵です。

ところで、チューブトップとベアトップの違いは一体何なのでしょう?
これも明確な定義はないようですが、チューブトップは袖がなく脇から胴体を筒のように包むトップスを指します。

こちらはチューブトップです。

出展:SHOPLIST

 
ベアトップはチューブトップと同じ形状ですが、トップスを指すのではなく肩やデコルテ、背中を露出した衣類全般を指す場合に使われます。


出展:SHOPLIST

こちらはペプラムがついたベアトップ。裾はバルーンになっています。
チューブトップもベアトップのひとつですし、ワンピースやサロペット、オールインワンであっても肩やデコルテ、背中が露出していれば「ベアトップワンピース」「ベアトップサロペット」「ベアトップオールインワン」などと呼び、トップスとボトムスが一緒になっている衣類にも使うことができる言葉なのです。

 

サロペットとオーバーオールの違いは?

サロペットはオーバーオールと同じ意味で使われる言葉で、どちらもつなぎタイプになっていますね。

こちらはオーバーオール。

出展:ZOZOTOWN

オフホワイトのスッキリとしたオーバーオールをヌーディーなサンダルに合わせて大人の着こなしが素敵です!

オーバーオールは、もとは作業着なんです。洋服が汚れないように洋服の上から着用するための衣類で、デニムなどの丈夫な生地で作られていました。
現在のファッションにおいては、上のお写真のようなシンプルなものもありますし、石ちゃん(石塚英彦さん)や出川哲郎さんが着用するようなカジュアルな衣類にも使います。
デニムやコーデュロイなどのどちらかというとカジュアルにも着られる衣類に使うファッション用語になります。

 
こちらはサロペットです。

出展:SHOPLIST

サロペット(salipette)はフランス語です。「salope(汚れた)」からきている用語で、オーバーオールと同じように汚れを防ぐためにセーターなどの上から着用されていました。
現在では、サロペットはどちらかというとテロンとした落ち感のある生地だったり、柔らかい素材でできている女性向けの洋服に使われる用語となっています。
肩ひもが細い、胸の部分の前あてが少なめでスッキリしている、ボトムスが細いなどデザイン性が高いものもサロペットと呼ばれています。

 

ジャンパースカートってどんなスカート?

「ジャンスカ」とも呼ばれているジャンパースカート。トップスとスカートがつながった衣類ですが、ワンピースとは違うのでしょうか??

ジャンパースカートはトップスとスカートがつながっていて、かつ襟とアームホールが深く開いている洋服の総称です。

ワンピースには襟や袖の定義はありません。1枚で着られるものもあれば、ノースリーブワンピでインナーを着た方がかわいく見えるものもありますね。

こちらがジャンパースカート。

出展:ZOZOTOWN

前身頃が大きくVの字に開いていて、やや厚手のニットトップスの袖が通るくらいアームホールも深めになっています。
わたしたちがイメージするジャンパースカートはまさにこういうテイストではないでしょうか?

 
こうしてひとつずつ見ていくとすごく楽しくないですか??
ファッション用語はどんどん増えていきますし微妙なニュアンスだったりするので、ついていくのはちょっと大変かもしれませんが、ざっくりとした定義を知っておくとお目当てのアイテムを探しやすくなります。
これからもファッションの変化を楽しみましょうね♪