日本のファッションデザイナーと親しんで服と仲良く!:韓 安順(Han ahn soon・ハンアンスン)


ファッションデザインやブランド衣料は、なにも特別な人やお金持ちだけが愛用するものではありません。
ここでは服ともっともっと仲良くなるために、日本が誇る素晴らしいデザイナーのちょっとした小話やファッションデザイン愛用しているユーザーさんの声などを親しみやすくご紹介いたします。

今回は韓 安順(Han ahn soon・ハンアンスン氏のお話です。

 

韓 安順(Han ahn soon・ハンアンスン)

今、注目される日本のデザイナー達Ⅰ~韓 安順(ハンアンスン)~

韓 安順(Han ahn soon・ハンアンスン)
1976年7月12日大阪生まれ。大阪 生野区で育つ。在日日系人3世で、韓国と日本の両方の文化に触れながら感性を養います。高校卒業後、大阪の創美苑服飾専門学校に進学して本格的にデザインを学びます。
 
▼主なプロフィール
・1998年:自身のブランド「HAN AHN SOON Ltd. 」設立
鮮やかな韓国民族衣装と最新のモードをコラボさせたデザインがメディアから注目され、瞬く間に関西を代表するデザイナーになります。
 
・2002年:大阪コレクションに参加
阪神タイガースとのコラボ、タツノコプロよりデザイン依頼を受けるなど、遊び心溢れるデザインが大きな話題になります。
その後、東京コレクションでも活躍。
 
・2003年には日韓親善大使を務めていた藤原紀香さんがハンアンスンのドレスを着用し、日本の女優、ミュージシャン、タレントもメディアでの着用が目立つようになります。
 
・2006年:株式会社HAN AHN SOON設立
ユニクロにHANAHNSOONライン展開が行われたり、ハローキティーとのコラボなど、様々なプロジェクトに参加して話題になります。
海外でも注目が集まり、釡山コレクションへの招待、ニューヨークのファッション工科大学 大学美術館にての展示などに参加。海外のセレブがHAN AHN SOON着用することでメディアでも話題となります。
2009年には「BNN社が選ぶ日本のファッションデザイナー」にも選出されました。
 
・2013年:Japan Fashion Weekで3年ぶりに発表。
手塚プロとリボンの騎士でのコラボが実現し、国内はもちろん海外でも大好評となります。
 
・2014年:株式会社「8・DESIGN」設立
HAN AHN SOON自身の デザインにとどまらず、幅広いクリエイティブコンテンツを提案する事業展開を精力的に始めます。
2015年にはTOKYO RUNWAY meets NEW YORKで、なんとふなっしーとコラボ!
ニューヨークでは「ガッチャマン× HAN AHN SOON」コラボも大きな話題になります。

ハンアンスン氏は在日韓国人が多く暮らす地域で生まれ育ち、民族学校を卒業するときに「生きるためには手に職をつけなくてはいけない」と考えてファッションを学ぶ学校に進学したと言います。
幼い頃からデザイナーを夢見て、願いをかなえたというタイプのデザイナーではないのです。
幼い頃はプレゼントを手作りすることは好きだったそうですが、服を作ることを意識したことはなかったそうですよ。

また、ハンアンスン氏のデザイン、コレクションを見たメディアやデザイナーが、彼女の作品を韓国と日本の2つの国の文化や色彩が融合しているようだと表現することもあるのですが、本人はそこを自分で意識したことはないのだそう。
持って生まれたものや影響を受けてきたものは自然と表に現れるのかもしれませんね。
主観を交えると、私は彼女のそういう感性は非常に優しさに溢れていると感じます。

 

ハンアンスンの服はどんな人が着てるの?

ハンアンスンはユニクロや日本のアニメとのコラボ作品も多いことから、日本国内でもごく一般の女性から親しまれています。

少し前になりますが、浜崎あゆみさん、倖田來未さんなどがステージで着用したことでも大きな話題になりました。

 

一般女性が手にしやすい価格帯にも注目

近年は洋服にお金をかけずに個性を楽しんで、着たい服を上手に着ている人がたくさんいます。ファストファッションが飛躍したのものその傾向が強いからでしょう。

つい最近ブランド品専門のリユース店で服を見ていて、「さすがハイブランド価格だなー」と思ったことがあります。
シンプルだけど生地の手触りがとても良く洗練されていて、自然と体にそうようなデザインが素敵なタンクトップがあったんです。
価格は10,000円でした。タンクトップに10,000円か・・・と迷っていたときに、ブランドロゴと参考価格が目に入りました。
ブランドはGUCCI、参考価格は80,000円です。GUCCIのタンクトップはもとは80,000円だったからリユースでも10,000円と高額だったんですね。

ハンアンスンの服は裕福な人しか手が届かないような価格帯ものではありません。もちろんコレクションの中にはそういった類の服もありますが、手を出しやすい価格帯のものもあります。

ハンアンスンのブランドファッションも安価ではありませんが、世界的に知られているブランドとしては家計に優しい価格だと感じます。
このごく普通の一般女性が手にしやすい価格帯のラインナップであるところも親しまれている理由だと感じます。

 

コスパ良しな工夫がされている

特に近年のデザインにはコスパの良さを感じるものもあります。


出展:WEAR

こちらはハンアンスンの「プリーツドレス」です。
ドレスアップしたいときには1枚で、ランチを楽しみたいときにはカーディガンを羽織ってカジュアルダウンしても良さそうですね。

非常に繊細でエレガントなプリーツドレスですが、このドレス、なんと前後どちらからでも着用可能となっていて1枚で2着分のドレスを楽しめるんです。

お写真は落ち着いたネイビーですが、前面が白地に大ぶりの黒のドットで背面が黒のデザイン、前面が黒地に白のドットに背面が黒のシリーズもあります。
全く異なる雰囲気を楽しめる楽しいワンピースですよ。

さらに驚きなのが、ハンアンスンご自身はこのプリーツドレスをネットに入れて洗濯機で洗っているのだそうです。笑
通常、こういった繊細なプリーツドレスはクリーニング推奨で、家庭で洗う必要がある場合は汚れた部分だけを丁寧に部分洗いするか、プリーツが取れないように慎重に手洗いすることが多いのですが、デザイナーご本人が洗濯機(おそらくおしゃれ着コースだと思います)で洗っているとは本当に驚きです。
ちなみに洗濯機で洗っていてプリーツが取れたことは1度もないそうです!

ハンアンスン氏は2005年に日本人男性と結婚して、お子さんもいらっしゃいます。
仕事に家事に育児に忙しいママにも気軽におしゃれを楽しんでほしいという願いがこめられているだと感じませんか?

 

HAN AHN SOONを身にまとった女性のご感想

HAN AHN SOONを愛用している女性の口コミや評判をSNSなどでチェックしてみました。
ごく一部ですがご紹介させていただきますね。

・スカートの素材が柔らかく、動きが女性らしい(変形スカートのご感想)
・袖が揺れるケープのようで上品です。肩と腕がちらっと見えるところも女性らしくて美しいです。(長袖ワンピースのご感想)
・ホルターネックのチュニックですがサイドにチャックがついているので子供でも脱ぎ着しやすいです。(キッズホルターネックチュニックのご感想)
・ワイドパンツのウエストがサイドにファスナーがあって後ろだけゴムになっています。すっきり見えるのに着脱がラクちん!(ワイドパンツのご感想)

ハンアンスンのデザインは見た目で心が躍るだけでなく、一般衣類としての扱いやすさ、着心地、小さなお子さんに服を着せるときのことまで考えてあり、やはりとても優しさに溢れていると感じます。
彼女のファンになっていく女性は年代を問わずこれからも増えていくことでしょう。