洗濯表示がおかしい??
先日、ビームスでとても個性的なダウンジャケットを見つけました。
オーバーサイズのキルティングダウンジャケットなのですが、キルティングがつぎはぎ?と思えるくらい不規則に入っていて、糸がピョンピョンととび出ていてとてもかわいいのです。よく見ると裾の長さも不ぞろいです。
ブランドは77circa (ナナナナサーカ)で、同じ商品ではありませんがこちらのようなデザインです。
出展:ビームス ウィメン 原宿
このダウンジャケットの洗濯表示タグを確認してみると、なんと「古着を使用している為、組織が特定できません」と書かれています。
普通は「綿〇%」「ポリエステル〇%」「ダウン〇%」「フェザー〇%」などと書かれているところが、組織が特定できませんとなっているんです。
新しい洋服を購入するときには必ず洗濯表示で素材をチェックすることにしているのですが、このような洗濯表示は初めて見ました!
新品じゃないの?と思ってスタッフさんに聞いてみると、このブランドは古着にリメイクを施して独特のシルエットをデザインしていて、このダウンジャケットもリユース素材を使っているため洗濯表示は素材不明となっているのだそうです。
個性的・面白い洋服を買うときに気を付けることはある?
新しい洋服が手持ちのアイテムにあうかあわないかも大切ですが、同じくらい気にしたいのがメンテナンスの方法です。
できれば洗濯機で普通に洗えたほうが手軽ですが、デザインがとても個性的であったり、装飾が特殊、シルク、ウール、カシミヤなどの動物性素材が使われているアイテムは、ご自宅の洗濯機で気軽に洗うことができません。
自分で洗えないの?
洗濯表示をチェックして、以下のマークがあったら洗濯機で洗うことができます。
今回のコートのように素材がわからない衣類をいつもの洗濯洗剤を使って洗濯機の「おまかせ」コースで洗ってしまうと縮みや型崩れを起こしてしまう可能性がありますのでおすすめしません。
シルク・ウール・カシミヤは、「手洗い」コース「ドライ」などの優しく洗えるコースで、おしゃれ着用洗剤を使えば洗うことができます。
しかし、お洗濯の失敗は取り返しがつかないこともあります。あまり自信がない場合は自己流で洗わない方が良いでしょう。
クリーニング店では断られる可能性が高いです
自分で洗えないとなるとクリーニング店に持ち込むしかないという感じですが、素材がわからない衣類は街のクリーニング店でも断られてしまう可能性が非常に高いです。
なぜかというと、クリーニング店でもお預かりする衣類の洗濯表示と素材を見て、水洗いができるのか(ワイシャツなど)、ドライクリーニングになるのか(コート、スーツ、カーディガンなど)などをチェックするから。
洗濯表示がついていないとクリーニング店でもどうやって洗えば良いかわからないため、トラブルになることを避けるためにお断りしてしまうことが非常に多いのです。
しかし、日本人は常に衛生的で清潔な状態を好むので、洗わないまま服を着続けることはかなり辛いですよね。一体どうすれば良いのでしょうか。
特殊な衣類を洗えるクリーニング店もあります
特殊な衣類を街のクリーニング店に持ち込んだ人の口コミでは、「洗うことはできますが、何があっても補償はできませんので、サインしてもらえますか?」と同意書にサインを求められた人もいるくらいです。「安い・早い」が特徴の街のチェーン店などは特殊な衣類はクリーニングしてもらえないでしょう。
とても気に入ったデザインなのに、洗えないとなるとなかなか手を出せないですよね。こんなことで自分の個性が消えてしまうのは悲しいことです。
DOW?を運営しているアットデアは、事業のひとつとしてインターネットから利用できる宅配クリーニング店、ハイブランド特化型のオーダーメイドクリーニング店を運営しています。
こちらでは、
・洗濯表示がついていない衣類
・水洗いもドライクリーニングもバツになっている洗濯不可の難洗衣類
・舞台衣装、ダンス衣装、フィギュアスケートのなどのコスチュームなど、細やかで装飾が非常に多い衣類
などもほとんどの衣類がクリーニング可能です。
たとえばこちら。
出展:アットデア
イギリス バブアー(Barbour)社のオイルドコートです。
このコートの素材は次のようになっています。(シーズンによって異なることがあります)
▼表地
綿100%
▼裏地
上部:綿100%、下部:ポリエステル100%
▼袖裏
ポリエステル100%
▼衿
綿100%
一見、綿とポリエステルでできているコットンコートのように思えますよね。
普通のコットンコートならクリーニング店で洗ってもらえるのですが、このバブアー オイルドコートはおそらく全国の9割以上のクリーニング店にお断りされてしまうと思います。
なぜかというと、コートの表面にオイル(ワックス)が塗布してあるというとても特殊なコートだから。
ウェットクリーニング(水洗い)をしてしまうとオイルがまだらに落ちてしまいますし、ドライクリーニングをしてしまうとオイルがきれいさっぱり落ちてしまうので、非常に取り扱いが難しいのです。
こういったプロでも洗うことが難しい衣類のクリーニングができるのがアットデアなんです。
古くなったオイルをスッキリと落として再度塗布する加工も可能です。
面白いデザインだけどどうやって洗う?
洋服を購入するときに、なかなか洗濯表示まで見ることはないかもしれませんが、少し気をつけて確認してみると自分で洗いやすい衣類なのか、洗濯できない衣類なのかがわかります。
お気に入りの洋服ほど洗う機会も増えてしまいますので、ぜひ洗い方にも気を配ってコンディションの良い状態を長く保つようにしましょう。