これを知っておけばOK!コートの種類と特徴をわかりやすく解説

冬のコートといえばダウンジャケット?
いえいえ。ダウンばかりが冬向けのコートではありません。
ここでは、定番コートの名称と特徴をご紹介します。
男性も女性も見たことがあるコートばかりだと思いますので、ぜひご覧になってみて下さいね。

ダウンジャケット・ダウンコート


出展:ZOZOTOWN

ダウンジャケット・ダウンコートは、内容物にグース(がちょう)やダック(あひる)の羽毛を利用した防寒ウェアです。
やわらかくフワフワの羽毛はたっぷりの空気を含み、冬の寒さから私たちの体を守ってくれます。

変わりつつあるダウンコート・ダウンジャケット

本来のダウンジャケット・ダウンコートの内容物には水鳥の羽毛が使われています。また、世界中で愛されているブランド「カナダグース」のコートにはコヨーテファーが使われています。
しかし、これらのリアルファーを使用したファッションアイテムは、動物愛護の観点から残酷だという見方がファッション業界(特にハイブランド)で強まりリアルファー離れが加速しています。
リアルファーが使用されているダウンジャケットが購入できなくなる日は近いかもしれません。

 

ステンカラーコート


出展:ZOZOTOWN
「〇〇カラーコート」とカラー(襟)の名称があるコートはいくつかあります。
ステンカラーコートは立ち襟が特徴のコート。
シンプルで定番コートであることからコーディネートしやすく、ビジネスシーンからカジュアルまで様々に着用されます。

 

スタンドカラーコート


出展:ZOZOTOWN

スタンドカラーコートは襟に折り返しがないコート。
とてもスタイリッシュなので、男性のスーツや女性のオフィスウェアなどきちんとした印象に整えたいときに相性が良いですよ。
また、立っている襟は首元の保温効果もあるのであたたかいですよ。

 

ノーカラーコート


出展:ZOZOTOWN

ノーカラーコートはその名のとおり襟のないコート。首回りがスッキリしているのが特徴です。
襟がスッキリしたトップスとも相性が良いですし、タートルネックを着用してももっさりすることがありません。大きめのアクセサリーも映えます。

ノーカラーコートには様々なデザインがありますし、生地も豊富。丈もショート、ミドル、ロングと季節や利用シーンにあわせて選ぶことができます。

女性ならフェミニンすぎない、男性ならきっちりしすぎないコートになるので、サッと羽織るだけでトレンド感あふれる存在になります。

 

チェスターコート


出展:ZOZOTOWN

チェスターコートの特徴は、まず長さです。
丈がひざくらいまでありコートの種類としても長めになります。
襟にも特徴があり、身頃にそって平たい上襟と下襟がついています。
シルエットは細身で、薄手のものは春・秋、カシミアなどのあたたかい生地のチェスターコートはストールなどと合わせたら真冬にも着用できます。

 

トレンチコート


出展:ZOZOTOWN

トレンチコートはたくさんの特徴があるコートです。
トレンチコートの元祖は第一次世界大戦でイギリス陸軍が塹壕(trench)戦の際に着用していた防水コートと言われています。
戦闘服の機能性、防水性、耐久性が備わっているトレンチコートは非常に機能美に優れていて、現在はファッション性と機能性を備える定番コートとして世界中で愛されています。

トレンチコートと言えばバーバリーという人も多いでしょう。
バーバリーを代表するトレンチコートにはギャバジンという生地が使われています。
ギャバジンはウールやコットンでできた丈夫で目が詰まった生地。現在は一般生地として販売されていますが、バーバリーの創業者であるトーマス・バーバリーが1879年に開発して、1888年に特許取得した生地です。

バーバリー社ギャバジン生地を使ったコートは、1911年に初めて南極点に到達したロアール・アムンセン、それから1924年にエベレスト初登頂を目指したジョージ・マロリーが遭難してしまった際にも着用していました。
前人未踏の極寒の地で着用されるくらい機能性に優れ、信頼されていた生地だったんですね。

トレンチコートは装飾が多いのも特徴です。これは戦闘服がベースになっているためで、肩についているベルト状の「エポレット」は、元は軍での階級を示すバッジをつけていました。
胸の「ガンフラップ」は発砲時の衝撃吸収の役割があります。
ベルトのDリング(Dカン)は、手りゅう弾などを下げるためのものです。
非常にトラディショナルなコートであるところもトレンチコートの大きな特徴と言えるでしょう。

 

ガウンコート・コーディガン・ローブコート


出展:ZOZOTOWN

ガウンコートはコーディガン・ローブコートとも呼ばれています。
ゆったりとしたガウンのように羽織れるコートでありながら、ベルトで大人の雰囲気を出すこともできます。
定番モノトーンカラーから、春に着やすいパステルカラー、秋・冬にマストのアースカラーなどカラーバリエーションも豊富です。
生地にもよりますが、どちらかと真冬の防寒というよりも春・秋・冬の始まりに楽しみたいコートでしょう。

 

季節にあったコートで冬を乗り切ろう!


コートの特徴と種類を知って、通勤やお子さんの送り迎えはチェスターコート、お買い物にはさっと羽織れるノーカラーコート、真冬にはダウンジャケット・ダウンコートなど、使い分けてみてはいかがでしょうか?
寒い冬をお気に入りのあたたかいコートで乗り切りましょう!