ビジネスシーンの「失礼のない服装」ってなに!?

明日、いったい何を着ていけば正解なのか……!?

 

「就職面接で、いったい何を着ようか迷ってしまった」

「目上の人(とてもエライ人)が出席する会議や、取引や商談に、なにを着たらいいのか…」

新卒採用や転職の際、就職面接に進むとき、「私服でお越しください」「あなたらしい服装で」「自由な服装で大丈夫です」と応募要項に書いてあったとしても、逆に考え込んでしまいます。

カッチリしたスーツ姿だと、なんだか気合が入りすぎで浮いてしまいそうだし…。もちろん自由すぎる服だと駄目だろうし…。

また、初めて会うような目上の人、とってもエライ人が同席するビジネスシーン…大きな会議や、大事な取引や商談のとき。

普段通りのオフィスカジュアルでは、なんだかマズい気がする。

少なくとも、普段より、若干ちゃんとしないといけないのでは…?!

そんなときは、いったい、どう服を選べばいいのでしょうか?

ぜったい論外のNG服装も紹介しつつ、「こんな格好が正解!!」という例を紹介しましょう。

 

一般的に言う「失礼のない服装」について、どんな服を着たらいいのか悩んだことがあるすべての方に、読んでいただきたいと思います。

 

「相手によく見られたい」と思う気持ちは大切

 

たとえば、「結婚する相手の親御さんに、初めて会う!!」

そんなときは、性別問わず「ご両親にも、すこしでも、自分に好感をもってほしい…」と思うものです。

この気持ちは非常に重要で、「ビジネスシーンでも、基本的には同じ」と考えましょう。

就職面接でも、大事な取引や商談や会議でも、その服を着ているあなたを見た人に、好感を抱いてもらいやすいかっこう、ぱっと見て、人として、人格を信用してもらえるようなファッションで行くのが良い、というわけです。

 

ビジネスシーンにおける「失礼のない服装」はずばりこんな服装だ!!

 

新卒や転職の就職面接で、「私服」や「あなたらしい服装」という指定がある場合には、

「スーツすがたより、若干の自分らしさがブレンドされた服装」

…という風にとらえていいと思います。

この場合には、すこしでも自分を知ってもらうため、服をうまく使いたいところです。

服を選ぶことで、自分らしい良さを面接官の人に印象付けたいですよね。

ただ、自分らしさのサジ加減を間違ってはダメです!

ポイントは「若干」です。カッチリしたリクルートスーツや、普通のスーツ姿より「若干」、自分の好きなスタイルを表現してみて下さい。

そして目上の人(とてもエライ人)が出席する会議や、大事な取引や商談のとき…これは、きちんとしていることは当然のこと、そのうえで自分の「有能さ」や、「信用がおけそうな人柄」をアピールするチャンスです。

洋服をうまく使って、「あなたに大きな仕事を頼んでみたい」と思わせるような職業人に見せましょう。

女性なら、就職面接や会議などのビジネスシーンにおける「失礼のない服装」の例はこのような感じです。

 

ビジネスシーンの「失礼のない服装」の例 女性の場合

 

■トップス

・白いブラウス

・ピンクベージュのカットソー

・紺色の薄手のニット

 

■ボトムス

・白いパンツ

・黒いクロップドパンツ

・黒いスカート

・細身のベージュのスカート

 

■ジャケット

(※トップスとボトムスのバランス、中に着るブラウスやシャツの形に合わせて選ぶ)

・トップスが軽めならカットソージャケット

・パンツに合わせるならテーラードジャケット

・色は紺、黒、ベージュ、グレー

 

■上着

・トレンチコート

・紺色やグレーのウールコート

 

■靴

・黒いパンプスやストラップシューズ

・ベージュのパンプス

 

■バッグ

・A4書類の入るサイズの床に置くと自立する形のトートバッグで、素材は、皮革か合皮、色は紺・黒・グレー・ブラウン

 

■アクセサリー

・小粒のネックレス、ピアス。

・結婚指輪

 

■その他

・首元には、控えめなスカーフを巻いてもよい。

・髪をまとめる場合は、上品なベージュや紺のシュシュや、控えめの髪留めも可。

 

では、逆に「ぜったい論外、NGな失礼にあたる服装」はどんなものでしょうか?

 

NGな服装・失礼にあたる服装 女性の場合

 

■NGトップス

・Tシャツ

・トレーナー

・柄が派手なもの、柄が目立つもの

・フリルやレースといった装飾が過剰なもの

 

■NGボトムス

・ショートパンツ・ハーフパンツ

・丈の短いスカート、丈の長すぎるスカート(マキシ丈など)

・ジーンズ、デニム

 

■NGジャケット

・レザージャケット

・派手な色柄のジャケット

 

■NG上着

・レザーコート

・毛皮コート、エコファーコート

・色柄が派手すぎるコート

・ベーシックでない、変わった形のトレンチコート、装飾が多いトレンチコート

 

■NG靴

・サンダル

・スポーツシューズ(黒やグレーの、底が薄い上品な形状のスニーカーは、職種によっては可)

・厚底のシューズ

・色柄の派手すぎるパンプス

 

■NGバッグ

・赤、ピンク、黄色、明るい緑など色が鮮やかすぎるバッグ

・蛇革、ハラコなど、特殊な皮革を使用しているバッグ

・キャンバス地のバッグ

・底が無く、床に置くと倒れてしまうタイプのバッグ

 

■NGアクセサリー

・大ぶりのピアス・イヤリング、大ぶりの指輪

・大粒のネックレス、ペンダントトップが大きいペンダント

・目立ちすぎる色柄の髪留め・シュシュ

・バングル

 

女性の場合は、選ぶことができる服やバッグなどのアイテムがバリエーション豊かなので、「どの程度、自分らしさを出していいのかな…」と悩んでしまいますよね。

よく言われることですが、ビジネスシーンにおける服選びの重要ポイントは「上品で清潔感がある格好にすること」です。

上品で清潔感がある服装なら、大抵の相手によい印象が与えられるのです。これはビジネスの場に限った話ではありません。

ブラウスやジャケット選びでは、好みのものをチョイスして、自分らしさや自分なりのセンスを、上手に表現しましょう。

また、首元に細いスカーフを巻いたり、小さなアクセサリーをつけることで、フェミニンなかわいらしさも演出できます。

 

面接官や取引相手や、会社役員に自分の人柄を知ってもらい、好感をもってもらうことは、ビジネスの場では有利に働きます。 

その一方で、服でもバッグでも靴でも、過度に華やかで派手なアイテム、肌の露出が多かったりするアイテム、下品だったり、人を威嚇するような雰囲気のアイテムは避けるようにしましょう。

「過度に華やかで派手」「下品な服装」「人を威嚇するような雰囲気の服装」は、ビジネスシーンにおいてはオシャレとはみなされず、「失礼にあたる服装」ととらえられてしまうこともあります。

それでは男性の場合は、就職面接や会議などのビジネスシーンにおける「失礼のない服装」の例はどんなものなのでしょうか?

 

ビジネスシーンの「失礼のない服装」の例 男性の場合

 

■トップス

・白いシャツ

・品の良いチェック柄や、細いストライプ柄のシャツ(色は紺色や水色、ベージュ)

・黒や紺のニット

 

■ネクタイ

・きちんとしたシャツ、ジャケットを羽織るのであればノーネクタイでも可

・ネクタイをする場合には、小さめの柄のネクタイ

 

■ボトムス

・黒・紺・ベージュ・グレーのスラックス

・チノパン

 

■ジャケット

・黒・紺・ベージュ・グレーのテーラードジャケット

 

■上着

・黒・紺・グレー・ベージュのチェスターコートやウールコート

・トレンチコート

・ステンカラーコート

 

■靴

・皮革製のビジネスシューズ(黒・ブラウン)

 

■バッグ

・一般的なビジネスバッグ、または、A4書類の入るサイズの、床に置くと自立する形のトートバッグ(素材は、皮革か合皮、ナイロン。色は紺・黒・グレー・ブラウン)

 

■アクセサリー

・腕時計

・結婚指輪

 

そして男性の場合は、「ぜったい論外、NGな失礼にあたる服装」はどんなものでしょうか?

 

NGな服装・失礼にあたる服装 男性の場合

 

■NGトップス

・Tシャツ・タンクトップ

・柄が派手なポロシャツ

・トレーナー

・アロハ柄などリゾート仕様のシャツ

 

■NGネクタイ

・奇抜な色柄の派手すぎるネクタイ

 

■NGボトムス

・ジーンズ・デニム

・カーゴパンツ・ミリタリーパンツ

・皮革製パンツ

・色柄が派手すぎるパンツ

・装飾過多のパンツ・形がベーシックでないパンツ

・ハーフパンツ

 

■NGジャケット

・レザージャケット、ライダースジャケット

・色柄が派手すぎるジャケット

 

■NG上着

・ダウンジャケット

・スポーティテイストのジャンパー

・MA‐1などミリタリーテイストの上着

・レザーコート

 

■靴

・スニーカー(職種によっては、底の薄い黒い皮革製スニーカーなど、上品なものなら可。)

・ブーツ

・サンダル

 

■NGバッグ

・ビジネス仕様ではないリュックサック(ビジネス用バッグパックなら、職種によっては可)

・色柄が奇抜で派手すぎるもの

・ビニールやキャンバス地などカジュアルすぎる素材のもの

 

■NGアクセサリー

・装飾過多・派手すぎる大きな腕時計

・ピアス

・ネックレス

・指輪

・派手すぎるデザインのベルト

 

男性の場合は、常識の範囲内でビジネステイストのアイテムを組み合わせれば、そこまで妙なコーディネートになることはないと思います。

しかし、「自分では常識外れではないと思っていた」という意外なものも、ビジネスシーンでは「失礼にあたる服装」と言われることもあります。

若い就活生に多いのですが、濃い色のダメージ加工されていないジーンズや、カーキ色のコットンパンツなら着用してもいいのでは、と思っているケースがあるのです。

ジーンズやカーキ色のパンツは、ジャケットを羽織ってもくだけた印象を与えるアイテムです。

キチンと見せたい、有能なビジネスマンに見せたい、と思うのなら、カジュアルテイストではない、別のボトムスを選ぶことをおすすめします。

シャツやネクタイ選びについては、自分らしい個性を取り入れやすいところです。

紺や緑、水色や青など上品な色で、小さ目な柄のものであれば、自分の好きな雰囲気のアイテムを選んでください。

 

女性と同様に、ビジネスの場で自分のセンスや人柄を知ってもらうことは、とても大切なことです。

清潔感ある服をコーディネートして着ることで、なるべく相手に好印象を与え、自分に興味をもってもらい、就職や大きな仕事につなげていきましょう。

 

人事・上役・取引相手は「あなたの人柄」を知りたがっている!?

 

筆者の知り合いに、企業人事で長く勤めていた女性がいます。

とても知的で美しい方なのですが、以前たまたま、この方自身の就職面接の服装を目撃したのです。

企業人事で勤めていたくらいだから、面接のときの服装選びなんて、お手のものです。

けっこうカッチリしたスタイルで、間違いのないスーツ姿かな?…と思ったら、それが意外なことに、「ご自身の人柄がわかるような服装」でした。

具体的には、膝丈のベージュスカートに、白っぽい薄手のニット、紺のジャケット、胸元にはきれいな細いスカーフを巻いていました。

そう、カッチリした黒っぽいスーツではなくて、粋で、オシャレでスタイリッシュで、なおかつキチンと見える、ばっちりだけど、上級者らしい面接スタイルだったわけですよ!!

それを見た時私はこう思ったのです。「人事経験者(しかも結構、上位の地位についていた)が、スーツではなくてわりかしオシャレなスタイルで面接に臨む…ということは、洋服で、ご自分の人柄をアピールするためじゃないだろうか?」

 

この方の面接ファッションが意外にオシャレでスタイリッシュだったことから、何人も面接する人事や、ビジネスで何件も取引先とやりとりするポジションの人たちは、意外に「ビジネスの相手の人柄を知ることができるファッション」を好むのかな…と感じたのです。

人事や上役、取引相手は、目の前にいるあなたの「人柄」「センス」「感じている事・考えている事」に興味をもっています。

就職面接や商談取引、会議など、ビジネスの場でわざわざあなたと会ってくれるのですから、相手に自分の良いところを存分にアピールできて、人柄を知ってもらえる、素敵な服装で臨みましょう!

無難なだけのスーツスタイルは卒業して、少しでも“自分を魅力的に、カッコよく見せてくれるファッション”を追求してみてください。

 

この記事を提供しているのはデザイナーズ・オフィス・ウェアのDOW?です。

DOW?は、日本のオフィス・ファッションに革命を起こすことを目指し、スタイリッシュで美しく、また機能性にも優れた新時代のオフィス・ウェア開発に取り組んでいます。